ジャニー氏後継者は滝沢秀明 事務所の体制も大幅刷新か!?
出典:yahooニュース
嵐を育て、後継者と目されてきたジュリー副社長とジャニー氏に亀裂が囁かれる中、タッキーは早くもタレント売り込みのためテレビ局詣でを始めた。
先輩の近藤真彦、東山紀之、距離のある中居正広、そして嵐は――。
「ユーたちはこれからの時代を担うグループ。間違いなくジャニーズを代表するグループになるよ」
八月十日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(86)は、横浜アリーナで全国ツアーの初日を迎えた「King & Prince」を激励。
約一万五千人から歓声を浴びたメンバーの成長に目を細めた。
「キンプリはジャニー氏が選抜した十九歳から二十二歳の六人組。
デビュー前から大きな注目を集め、五月に発表されたデビュー曲『シンデレラガール』は七十万枚以上を売り上げた。
国民的グループ『嵐』以来の大型新人に、ジャニー氏は大きな期待を寄せています」(スポーツ紙記者)
誰よりもキンプリに情熱を注いできたジャニー氏。今回の全国ツアーの直前も連日のように稽古場を訪れ、リハーサルでは氷まくらを首に巻きステージを見守っていたという。
ジャニー氏にとって、彼らが最後に手がけるグループになる可能性もある。ジャニー氏の知人が言う。
「深刻な病状ではないものの、実はジャニーさんは大きな病を患っている。近頃はひとりで歩くこともままならず、嫌がっていた車椅子に乗ることも厭わなくなった。
残された時間に限りがあることはジャニーさんが一番よく分かっている」
この数年、ジャニー氏を悩ませていたのは、自身が去った後の事務所をどうするかという問題だ。
所属タレントが明かす。
「実は、来年頭、事務所の体制が一新されるという話が持ち上がっています。代表を含めた役員の交代もあります。そのなかでジャニーさんは自分の仕事を引き継ぐ“後継者”を指名し、すでに本人に対し、自身の意向を伝えたといいます」
ジャニー氏の“後継者”。それは意外なことに滝沢秀明(36)だった――。
新社屋に合流しないジャニー氏
二〇一六年の夏、ジャニー氏は事務所の会議室でSMAPのメンバー五人と向き合っていた。解散を思いとどまるよう自ら説得に乗り出したジャニー氏は、沈黙を続けるメンバーに向けてこう語りかけたという。
「このままフェイドアウトしちゃダメだ。二年後に必ず後悔することになる」
この時、周囲にいたスタッフを含め、誰もがジャニー氏の言葉の真意を測りかねたが、ジャニー氏は第一線を退く日が近いことを悟っていたのかもしれない。
その後、SMAPは解散となり、木村拓哉と中居正広はジャニーズに残留。香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎は退社した元マネジャーの飯島三智氏と合流し、「新しい地図」として新天地で活躍している。
「中居は今年も契約を更新する意向を示し、今後もジャニーズに残るが、あいかわらずジャニーズの幹部とコミュニケーションを取っていない。新規の仕事はすべて拒否。
レギュラーのないフジテレビのオファーには『新しい地図の番組をやれば考えてもいい』などと嘯(うそぶ)いている」(テレビ局幹部)
by.http://chichan323.xsrv.jp/archives/186
ジャニー氏が事務所を創業したのは一九六二年。以来、ジャニー氏は昭和と平成をまたいで五十年以上の長きに渡って名だたるスターを送り出してきた。
稀代のプロデューサーの後を継ぐのは誰なのか。ジャニーズ事務所の後継者問題は芸能界最大の関心事だった。
今回“後継者”に指名された滝沢は、九五年、十三歳でジャニーズ事務所に入所した。その直後から、ジャニー氏の寵愛を受け続けてきた。
「事務所に送られた履歴書を見たジャニーさんがすぐさま電話をかけ、レッスンに呼んだのです。二週間後には、KinKi Kidsのバックで踊っていたといいます。当時はジュニアの黄金期で今よりずっと人気があった。ジャニーさんは百二十名近くいたジュニアのリーダーに十代半ばのタッキーを指名。スケジュールの管理から礼儀作法の指導に至るまですべてを任せるようになった」(当時を知る芸能関係者)
滝沢は今井翼とのユニット「タッキー&翼」でデビュー後も、ジャニー氏が演出する舞台を中心に活躍。〇四年にミュージカル「DREAM BOY」で帝国劇場の最年少座長に抜擢され、一〇年から公演を行っている「滝沢歌舞伎」では演出まで任されている。
「事務所が肥大化していくなかでテレビの仕事が主流になりつつありますが、ジャニーズ事務所の保守本流の仕事はあくまで舞台。その意味でも滝沢はトップリーダーの条件を備えているのです」(同前)
出典:JONNY
だが、これまでジャニーズの後継者についてはジュリー氏が既定路線だった。
一五年一月、小誌の取材に応じたジャニー氏の姉・メリー喜多川副社長(91)は、次期社長に関する質問に色をなしてこう返した。
「その質問をすること自体が失礼。私の娘が会社を継いで何がおかしいの」
“ジャニーズの女帝”と呼ばれたメリー氏の娘、藤島ジュリー景子副社長(52)である。メリー氏の言葉どおり、現在、ジュリー氏は事実上のトップに立って采配を振るっている。
「今年七月、ジャニーズ事務所は二十年ぶりに本社ビルを移転した。港区赤坂にある旧本社からほど近い一等地にビルを購入し、各地に点在していた約十社の関連会社を集約させたのです。同時に、ジュリー氏はジャニーズ事務所のロゴを一新し、新体制への移行を内外にアピールしました」(大手芸能プロ幹部)
だが、社長のジャニー氏はこの新社屋に合流していない。ジャニー氏の拠点は、一七年に渋谷区に購入した別のビルにある。ジャニー氏とジュリー氏の二人はこれまで決して良好な関係にあるとはいえなかった。
共通の知人が語る。
「かつて二人は同じマンションの別の階に住んでいたが、行き来はほとんどなかった。彼女は叔父のことを『天才プロデューサー』と認めつつも、一定の距離を置いていた」
元所属タレントが言う。
「舞台とショーが中心のジャニーさんと、テレビと映画がメインのジュリーさんは考え方も仕事のやり方もまるで違う。ジャニーさんはジュニアの少年たちを先輩のバックで踊らせて勉強させるのが基本方針ですが、観客に完璧なショーを見せたいジュリーさんはプロのダンサーにバックを頼むこともあった。タレントの育成に関して、ジャニーさんが認めていたのは、むしろ退社したSMAPの元マネジャーの飯島三智氏でした」
TOKIOの初代マネジャーのジュリー氏は、V6や嵐も育てたと言われるが、いずれもメンバーを発掘したのはジャニー氏だ。ジュリー氏のマネージメント手法に不満を抱く所属タレントも少なくない。
別の現役タレントが嘆息する。
「せっかくジャニーさんに育ててもらっても、デビュー後、ジュリーさんの管轄になると事務所に飼い慣らされるという感覚になる。ジュリーさんのやり方は前時代的で体育会系。ジュニアが東京ドームでコンサートを行う企画が持ち上がったとき、先輩のV6より先にドームでやるのはけしからんという理由で中止させられたこともあった」
経営の実質トップに立ったジュリー氏が真っ先に手をつけたのは、手付かずだったタレントとの契約問題だった。
なぜスキャンダルが続出するのか
「今までジャニーズは、三百名近くいるジュニアのメンバーと正式な契約書を交わさず、支払われるギャラも曖昧だった。方針転換のきっかけとなったのはSMAPの独立問題でしょう。ジュニアとも契約書を交わし、ワンステージ五千円から一万円程度だったギャラは、ジュリーさんの『安すぎる』というひと言で倍近くになりました」(同前)
ジャニーズには現在約九十名のデビュー組と、その下に三百名近いデビュー予備軍のジュニアが在籍している。
「ジャニー、メリーの2トップに加え、飯島氏もいた頃は、絶妙なバランスが保たれ事務所がまとまっていた。しかし、権力がジュリーさんに一本化されてからは、彼女以外に判断を下せるスタッフが皆無。ジュリーさんは四百名近い大所帯をたった一人で管理しているのが現状です」(同前)
以前では考えられなかったトラブルやスキャンダルが頻出している。
「今年四月、関ジャニ∞の渋谷すばるがグループ脱退を発表。翌五月にはTOKIOの山口達也が女子高生へのわいせつ事件で書類送検となり退所。さらに六月には未成年飲酒問題でNEWSの小山慶一郎が謹慎となりました。いずれの不祥事でも対応が後手後手に回り、ジュリー氏は誰一人守ることができなかったのです」(スポーツ紙デスク)
ガタガタ状態の事務所を建て直すべく、マネージメント業務に乗り出したのが滝沢なのだ。
「事務所にはブレークのタイミングを逃したジュニアも数多く在籍している。たとえば結成五年以上が経つものの、CDデビューを果たせていないSnow Manのようなグループのため、テレビ局に直談判しているのはジュリーさんではなくタッキーなのです」(事務所関係者)
若手の所属タレントが語る。
「嵐の相葉(雅紀)君も食事に連れて行ってくれますが、事務所で一番面倒をみてくれるのは滝沢君。何かあればジャニーさんの代わりに声をかけてくれるし、相談事も親身になって聞いてくれる。ジャニーさんの誕生日に例年、大勢のタレントを集めるのですが、インカムでジュニアと連絡を取り合ってパーティーを完璧に仕切っている。ジャニーズ全体のことを考えているタレントは滝沢君しかいません」
出典:BARKS
事務所の屋台骨を支える嵐と滝沢は共演する機会がほとんどなく、一部で確執が報じられてきた。
「七月中旬に放送された『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)でタッキーと櫻井翔が、和解のキスをして話題になりました。しかし、これまで両者の共演がなかったのは嵐を担当するジュリー氏がテレビのキャスティングに強く、ジャニー派のタッキーが、ほとんど露出できなかったのが最大の要因です。ヒット曲の少ないTOKIOが二十四回連続でNHK紅白に出場できたのもジュリー氏の後押しがあったから。一方で、ジャニー氏に近いKinKi Kidsはデビューから二十年間紅白に出ることができなかったのです」(キャスティング関係者)
不遇をかこったジャニー派の面々。事務所内では、タッキーが後継者となれば派閥の垣根もなくなると期待する向きもある。
だがジャニーズ事務所の筆頭タレントといえば、近藤真彦(54)だったはず。メリー氏も小誌のインタビューでそう断言していたが、なぜジャニー氏の後継者はマッチではなかったのか。
「上層部のお気に入りであるマッチは、たしかにタレント序列で不動のトップ。しかし彼はいまほとんど芸能活動をせず、本業はカーレースです。自前のチームで監督を務め、自動車メーカーの会議にも出席しているマッチに事務所や後輩のことを考えている余裕はありません」(芸能関係者)
一方、ナンバー2である少年隊の東山紀之も適任とは言い難い。
「ジャニーズに恩返しをしている」
「タレントとしての尊敬を集めても、下からの人望はまったくない。毎年行っていた舞台が終了して以来、後輩やジュニアと共演する機会が激減していました」(舞台関係者)
一昨年、小誌は滝沢を直撃し、SMAP騒動について意見を求めたことがある。彼は質問に耳を傾け、一時間以上にわたり、熱く持論を語った。
――ジャニーズ事務所に派閥はあるのか。
「ないんじゃないですか。ウチのタレントは自分自身。ひとりひとりが自分の人生を決めて、活動も自分で決めている。派閥があろうが、なかろうが、自分が活動していくことが……これ、メモってくださいね」
――SMAPのようにタッキー&翼は独立しない?
「なんで派閥の問題が独立になるんですか。そんなに人生軽くない。俺らはみんなの人生を賭けてやってるんです。ただキャーキャー言われているだけが仕事じゃないんです。自分の後ろにはスタッフがいて、その人たちの生活もある」
――ジャニー氏、メリー氏から帝王学を学んだ?
「いえいえ、恩返しをしているだけです。僕だけじゃなく、ジャニーズは全員がそう。ただの少年がジャニーズに一八〇度人生を変えてもらったわけですから」
“小さなジャニーさん”の異名を持つ滝沢だが、その熱い語り口はむしろメリー氏をも彷彿とさせた。
現在、ジャニー氏が水面下で進めているのは新人タレントの“養成所”の新設だ。
ジャニー氏は百億円近い個人資産をタレントのために有効活用したいと考えているという。
「ジャニーさんが長年考えてきたのは企業年金のような制度です。収入が不安定なタレントに、財産を分配しようとしていた。ジャニーさんは、SMAPのメンバーを含む退所したタレントにも分配することを希望したため、周囲の反対に遭い、計画は頓挫。代わりにジュニアより下の世代をジャニーズチルドレンと位置付け、渋谷のビルに養成所をつくる計画を検討している。滝沢もこの計画に何らかの形で携わるとみられています」(別の知人)
ジャニーズ事務所に、養成所の新設や滝沢の今後について尋ねたが、「担当者不在」との理由で、回答は得られなかった。
後継者指名は新たな火種となるのだろうか。